シリーズ知らなくても面白かった!スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー感想

Playstation

どうも。
みずたまです。

スターウォーズシリーズを全く知らない私が『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』をプレイしてみた感想です。このゲーム、スターウォーズ知らなくてもおすすめです。

ゲームタイトルスター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー(Star Wars Jedi: Fallen Order)
対応機種XboxOne, Playstation4, PC
プレイ環境XboxOne (XboxSeriesX後方互換)
記事を書いた時のプレイ時間22時間

なんとなく理解できたスターウォーズの世界

本作は主人公のカルを操作しジェダイ・オーダーを再建するため失われた古代文明の謎に迫っていく。というストーリーのあらすじであるが、スターウォーズシリーズを知らない私としてはストーリー終盤までジェダイ・オーダーが何のことかさっぱりだった。正直ストーリーをクリアした現在でさえいまいち何のことかわからない…。しかしさすが映画界のマスターピースであるスターウォーズ、そんな私でも何となく主人公たちがやりたいこと、目指していることは理解しながらプレイすることができた。わけの分からない単語が飛び交っているものの物語をかみ砕けば内容としては単純であることがわかるし、そのように理解できるのも物語の展開の仕方が丁寧であるからだろう。シリーズを知らなくても魅力的に感じられる。さすが世界のスターウォーズである。
ストーリークリア後に気付いたがこのゲームの公式サイトにあらすじが記載されているのでプレイ前に見ておけばよかった。スターウォーズの時系列的には映画のエピソード3とエピソード4の間らしい。

本作の主人公カル。過去を隠し帝国から逃げる生活をしていたが、あることがきっかけでジェダイオーダーの再建を目指すことになる。

歯ごたえのあるアクションゲーム

本作は三人称視点のアクションゲームとなっている。歯ごたえのある理由としては敵とのバトルにある。バトル方式としては攻撃、ガード、弾き、避けを駆使して戦う必要があり、かつ敵の攻撃もちゃんと見て避ける必要がある。しかも敵も多数で襲い掛かってくるのでなかなか難しく、かなり攻撃を受けてしまう。ちなみに回復薬は何回も使えるわけではない。回復薬や体力を元に戻すにはステージのところどころにある休憩場的なところで休憩することで回復できるが、今まで倒してきたザコ敵はすべて再配置される仕組みとなっている。(いわゆるダークソウルのようなゲームシステムである)

バトルアクションも非常にかっこよく、かつ手触り良くできている。アクションの種類も物語がすすむにつれ多彩になってきて、ライトセーバーをブーメランのようになげたり、敵を自分のもとに吸い寄せたり、逆にはじき飛ばしたりといろいろできるようになっていく。ゲームに慣れてくれば多人数の敵をシバキ倒しながら進んでいけるのでとても爽快である。

最初は難しいが敵をいなしながらバシバシ倒していくのは気持ちが良い

確かにアクションゲームとしては難しい方かもしれないが難易度を低くすればクリアできないことはないはずなので、そこまで心配することはないだろう。
というかライトセーバーをブォンブォン振り回しているだけで楽しいのでアクションゲームだからと言って敬遠してしまうのはもったいないし、相手のレーザー弾をバシバシはじき返す気持ちよさは味わっていただきたい。

相手のレーザー弾はタイミングよくガードすることで、はじいて敵に当てることが可能

誰でもハマれる没入感

本作は主人公カルの衣装、相棒のBD-1、宇宙船、そしてライトセーバーの見た目を変更可能だ。
この中でもライトセーバーの見た目変更が特に印象的で、変更項目がライトセーバーの部位ごとになっている。というかライトセーバーの設定ここまであるんだとびっくりした。ここまでくると着せ替えというよりカスタマイズだろう。特にライトセーバーのビームの色を変えられるのがとてもよく、ちゃんとバトル中もここで変更した色になってくれるので「自分の武器だ!」という感じがしてこのゲームの没入感を高めてくれる。武器一つの見た目にここまで細かく種類を用意したゲームはあまりないだろう。

カスタマイズできる箇所は6項目あり、それぞれの見た目はフィールドを探索することで手に入る

前述したカルやBD-1の見た目変更も愛着がわいてくる。特にBD-1はホントにかわいい。

カルの背中にずっとくっついているBD-1。旅の途中、装置をハッキングしてくれたり攻略のヒントまで出してくれるまさに相棒だ
BD-1はだれでも好きになるだろう。カルとBD-1のコンビ感は最後まで癒しだった。

没入感の演出で一番好きなのが宇宙船での移動だ。本作はいろいろな惑星を冒険し古代文明の謎を追っていく物語だが、惑星間の移動はマンティスという宇宙船を使うことになる。プレイヤーは行き先を船内のホロテーブルで指定するだけであとは待っていれば勝手に到着してくれるのだが、行き先を指定後マンティスが離陸し、宇宙を移動して目的地に着陸までロード画面がない。移動中は船内を(狭いが)自由に移動できるし、パイロットのグリーズや船のリーダーのシアと主人公とBD-1でああだこうだ会話が入る。冗談を言い合ったり、時には真面目な話があったり。そんな話を聞いていると目的地に到着しており、ゲームがぶつ切りにならない工夫が良かった。ほかのゲームでよくあるパターンが『行き先選択して船が離陸するカットが入り、ロード画面が出てきて数秒待たされ着陸カットが入って目的地到着』という流れが鉄板であるが、このゲームは前述したとおりロード画面という雰囲気をぶち壊し演出が一切入らない。ホロテーブルで行き先指定しすぐに操縦室に行けば離陸の際、陸地が離れていく様子まで見ることができ、素直にすごいと感じた。

離陸の際、陸地から離れていく様子をみているとやがて宇宙に到達する。星々がきれいに表現されている。

キャッスルヴァニアの様なマップ

本作のマップは非常に入り組んでいて余裕で迷子になるレベルだ。その分探索しがいのあるマップに仕上がっている。しかも最初から全部の場所にアクセスできるのではなく、ストーリーを進んでいくと手に入る能力で今まで行けなかった道が開かれて主人公の行動範囲がだんだんと広がっていく仕組みになっている。能力だけでなくある種のパズル的な要素を解くことによって扉が開き未開の地に足を延ばせるなんてこともある。ただやはり迷子になるレベルで道が入り組んでいるし、入り組み方も上下にも入り組んでいるのでマップを開いても見辛く、そこにストレスを感じた瞬間もあった。

ほんとにぱっと見理解できないマップ

まとめ

本作は手触りの良いアクションに伝統的なスターウォーズシリーズの世界観で語られるストーリーが特徴的だ。ストーリー内容はシリーズを知らない人的にはホントに何言っているかわからないが、ゲームの丁寧な作りこみ、それによるスターウォーズの世界の雰囲気的なものが感じられ、ゲームの質としてかなり良いと感じた。特にスターウォーズ知らない人でも「あぁこれがスターウォーズの雰囲気なのか」と理解できるレベルで作りこまれているこのゲームは”素晴らしい”の一言に尽きるだろう。

そしてスターウォーズの映画を見ようと思い始めている自分がいる。
(なんと、ディズニー+のサブスクリプションに登録すればスターウォーズ全作?が視聴可能だ!)